アイラブユーは君だけさ

だいたいそんな感じ

笑顔で歌うよ


あの日から約5年の月日が経つ。
そのことを突然のように思い出した。

あの夏、普通に出かけていたのにいきなり「NEWSのコンサート行こう!」って誘われたんだった。いきなり過ぎて何の用意もしていなかったし、基本的にいきなり行動するということが苦手なわたしは乗り気じゃないにも程があった。
しかも野外でのコンサート。日焼け止めだって心もとないし、始まるまでは何で急にこんなことになったんだ?と思っていた。それが、あの秩父宮での話。

昔の曲はそれなりに知ってはいたけど、四人になってからの曲は数曲しか知らないし最新のアルバムに至っては聴いたことなかったのに、終わった後は「すっっっっっごい楽しかった!」と思いながら帰った。


10周年記念コンサート、1日しかやらないその公演を観たいという熱意に動かされて、なによりわたしもあの楽しかったコンサートをもう一度!という気持ちがあって東京ドームに向かった。


今となっては記憶も円盤で何回も観た映像に補完されているだろうけども、あの瞬間のことは永遠に忘れられないんじゃないかと思うくらい鮮やかな記憶だ。

「手越担になる」といった声は、自分の発した言葉がなにかわからないというようにわたしには響いていたよ。

 


ガッとハマったかと思うと暫くして熱が引いている、あなたはそういう人だと思っていた。
好きなものには思い切り一直線なのに自分のことに対しては投げやりで、でも完璧主義者で、いつも自分のことを好きじゃないって顔をしていた。
頑固で、自分の考えは頑として変えない。
そういうところを凄いなと思っていたし、もどかしいなとも思っていた。

わたしは人に何かを言えるような人間ではないけど、それでも数年早く生まれてきたのはわたしに似ているところがあるあなたに余計な苦労をさせない為だと思っていた。
だから度々、あなたは必要だよ、ひとりじゃないからそんなに投げやりにならないでと伝えているつもりだった。
それでも頑固なあなたには響いてるように感じなくて、いつかわたしより先に居なくなるんじゃないかって、怖かった。


NEWS担に、手越担になると言った言葉を疑っていた訳じゃないけど、いつも「どうして?」と思ってた。
らしくないよ、って。なんか今までと違うよって。
その感覚は当たっていて、らしくない手越担から時間をかけて今までとは違うやり方で、あなたはどんどん変わっていった。

変わることっていいことも悪いこともあるだろうけど、俄然今までより生き生きとし始めたあなたを見るのは嬉しかった。あの時、手越担になるって決めてくれてよかったなって。


あれから毎年恒例のように、一緒にNEWSのコンサートに行っている。
NEWSというグループの居心地の良さは他担でも感じられるほどで、あなたの影響もあってどんどん好きになっていって。
NEWSとNEWS担の重たい愛の掛け合いが好きで、それを間近に見て、幸せをもらっている感じだった。


コンサート自体もとても楽しいし、コンセプトがあるコンサートを作り込むNEWSの世界観を構築する力には圧倒されてばかりで。


四人とも好きなんだけど、手越くんは特別だった。
その特別っていうのはわたし自身がうちわを持ちたい、というような特別ではない。
わたしの大事なあなたが一番好きな相手だから、特別なんだ。


歌が上手くて明るくて陽気でチャラいけど真面目。
そんな手越くんの声はコンサートの演出の一部と言っても過言ではないくらい、歌うために生まれてきたんじゃないかと本気で思うくらい、素晴らしいものだと思う。
歌手になることを一度本気で目指したことがあるから、あの歌声の凄さは理屈じゃなくて心にくるという事がどれだけ稀有な事か身をもってわかる。
歌声に力があるだけじゃなくて、その声自体が演出まで担ってしまうなんて。
自分自身を隠せないくらい真っ直ぐな声は届く。どこまでも、どんな強固な殻を持っている人間の心にも。


手越くんはあなたの人生の、なにか強く抑圧する殻を、破ってくれる人だった。

 


あなたの頑固すぎて真っ直ぐすぎるところは、手越くんにそっくりです。
だから、なんの理屈も関係なく、あの時のあなたは手越くんを選んだんだなと今なら思える。


去年のツアーで自分自身に向き合ってぼろぼろになっていたあなたが、今年のツアーではしっかりと地に足を付けて手越担としてなんの違和感もなくNEWSを愛することを躊躇っていない。
そんな姿を見て、凄く安心しました。

 

 


自分を大切にすることが出来なくて傷付けて、傷付けている事実にすら傷付いて、真っ直ぐに壊れようとしていたあなたを幸せに変えてくれる手越くんがいてくれて良かった。
ファンからのサプライズを見て嬉し涙を流す手越くんが「幸せだ」と言って、心底嬉しそうな顔して「幸せだよ」と笑うあなたを見て泣きそうになったよ。

 


この世にあなたの代わりはいなくて、わたしにとっては大事な妹で、幸せになって欲しい、幸せになることを諦めないで欲しい人です。
NEWSのコンサートは、コンサートとしてもとても楽しくて幸せなんだけど、わたしにとってはあなたが幸せであることを実感できる大切な場所なんだなぁと、今回のコンサートで実感しました。

 


今年はあれから5年経ち、いきなり連れて行かれたのと同じ野外のコンサートで、またあなたが手越担として目一杯楽しんで生きている姿を見る事が出来たら、こんなに幸せなことないなぁと思う。
「手越担になる」と言って何年もかけて手越担になったあなたと、手越くんと、なによりNEWSが、もっともっと幸せになりますように。

 


ツアーお疲れさまでした!!
君の未来に幸あれ。