原点回帰
2016年のいつ頃からかはわからないけど、わたしはジャニオタであることに疲れていた。
ジャニオタです、と思って口にもし始めたのは一体いつ頃からなんだろうか?
少なくともその頃から10年以上は経っているわけだけど「なーーんか、楽しいけど疲れちゃうんだよな~~」って思い始めたのは、2016年のこと。
原因不明の疲労感、この疲れちゃったな、という感情はどこから来ているのか?何が要因なのか?
考えて突き詰めてみれば解決するかもしれない、と思ってちょっと本気出して自分の疲労感と向き合ってみた。
まず、わたしが感じている疲労、というか「なんか疲れちゃう」と思うのはどんな時か。
・番組出演などがあった時
・雑誌の発売日から数日間
・リリースがある時
・舞台やコンサートの発表があった時
大まかにだけど、こんな時である。
全てに疲れると思うわけではない。なんでかというと、この四項目って今までだったら「えー嬉しい!やったー!」って思うことだからだ。
今でも「嬉しいな」と思うことではある。
ただ、嬉しいの後に、なんだか溜め息が出てしまう。
その溜め息の理由としては、主に金策について。
わたしは関ジャニ∞→KAT-TUN→A.B.C-Zという流れで担当が変わりグループが変わりながら、他にも嵐やV6、NEWSなどにも本命ほどではないが現場に赴いている。
関ジャニ∞が担当だった頃はまだ十代で、大したお金を使えるわけでもなく、コンサートは関東圏で数回が限度。遠征なんてもってのほかで、更にグッズを買えば殆どお金もなかった。でも買える範囲、行ける範囲で十分満足していたから、すごく楽しかった。
丁度メンバーのソロコンとかがある時期で、それが大阪でしかやっていなかったりしたのは寂しかったし、悲しかったけれども。
KAT-TUNへと担当が変わり、十代から二十代へと成長して、使えるお金は少しずつ増えた。CDも気にいる特典がついているものは買っていた。通常盤は欲しい曲があれば買うといった感じで、特に全形態買う!というような意識はなかった。
コンサートはやはり関東圏で、チケットが当たればその分参加し、時には譲ってもらうなどして自分が満足するだけ参加する形だった。それも一ツアーで大体、三回くらい参加するような感じだったように記憶している。
雑誌は元々全部買うタイプでもなく、気に入ったビジュアルのものや、記事に興味があるものを選んで買っていた。だから、買わない月もあった。
KAT-TUN担だった年月のうち最後の二、三年の間にTwitterを始めた。
沢山の人の考えや応援スタイルを見聞きし、そのなかで仲良くなった人もいた。
初めて遠征というものをしたのは2014年、二十代も半ばに近づいた頃。
金銭的には余裕があるとはいえないけど、カツカツでもなかった。多少、他を我慢すればいい程度だった。
わたしがKAT-TUNを離れようと思ったのは、KAT-TUNのシングルが一位を取れないのでは?となったあたりから。フォローしている人もしていない人もCDを多量買いしていて、驚いた。
更には多量買いを推奨する人も居た。これにも驚いた。
今までは、欲しいと思えば全種類買っていたけど、そうじゃない時は選んで買っていた。初回だけしか買わないことも随分あった。
でも、そんな雰囲気をみてわたしは初めて最初から選ぶことなく全種類買った。複数買い、多量買いではないが、それでも自分の中では今までと違う購入の仕方だった。
それから次のシングルもまた、一位を取れないのではという危機らしかった。
わたしは、また前のような買い方するのは嫌だなと思ったけれど、やっぱり全種類予約して買った。
結局は自分の意思で購入に踏み切ったわけで、多量買いしている人も複数買いしている人も、それを推奨している人も悪いとは思わない。
でも、わたしは嫌だった。KAT-TUNのシングルを買うことが楽しみではなくなった。まるで義務か、ノルマのようだった。
結果としてKAT-TUNのシングル一位という記録は守られたが、わたしはそれを手放しに喜べなかった。
応援するって、そんな気持ちじゃなきゃ出来ないことなのか?と思った。
一位を取り続け、記録を更新するためにわたしはKAT-TUNのシングルを沢山買いたいとは思えなかった、って事なんだと思う。
今までずっと、どんな曲なのかとか特典をみることだとか、楽しみだなーって思いながらシングル発売を待っていたのに、それだけじゃない色々を見て知って、自分にはそんなふうに応援出来るだけの力がない、つまり金銭の余裕がない事を知って、疲れていった。
そして、なんだかんだオタク友達と上手くいかない事があったりもしてKAT-TUNから離れた。
離れたら気持ちが軽くなったし、これで心機一転新しい担当グループを応援していけたらなと思っていた。
A.B.C-Z担になり、五関さんを担当として過ごし始めた矢先、田口が辞める事を知って。
わたしはKAT-TUNの脱退を二度経験していたにもかかわらず、田口だけは絶対に、死ぬまでKAT-TUNでいてくれると根拠もないのに信じていて。
元々田口担だったから、田口がどれだけKAT-TUNを好きだって言ってきたかも聞いてたし、観てきた。
絶対なんてないのだという事を知り、新しい居場所として得たA.B.C-Zにも、五関さんにも不安が芽生えてしまった。
その不安は消える事なくずっと心の中にある。
A.B.C-Zが初のCDシングルを出すという場面でわたしはA.B.C-Zの担当になったのだけど、あんなにKAT-TUNが一位を逃してしまえば楽になるのに…なんて考えていた事を忘れたかのように、純粋にA.B.C-Zの初のCDシングルが一位をとれたらいいなぁと思った。
でも、どこにでも販売促進の人はいるもので。
シングルを楽しみに待つ気持ちを自分で保てなくなっているなと思うようになった。
売れた方がいいのも、買った方がいいのもわかるけれど、なんとなく、前の疲労感を残したままだったせいかここでもやっぱり「いっぱい買うことがファン」という感じなのかなって思ってしまった。
A.B.C-Zは舞台の仕事が多いので舞台に行く機会が多くなった。
舞台のチケットは高い。コンサートが主な現場だったわたしには衝撃的なくらい高かった。
でも、舞台はコンサートよりも断然長い期間やっているので、チケットさえ取れれば、というかお金さえあればそれこそ一ヶ月のうちに何度も行くことが出来る。
ファンになりたてだったし、その機会も多く得られたので、わたしはその時手にしていたお金のほとんどを使ってABC座に行った。
ABC座が終わってもジャニワがあり、個人の舞台があり、その全てのチケットはコンサートのそれよりも高く、気付いたらいつもいつも金欠でカツカツになっていた。
自分にかけるお金を減らし、日々を切り詰めて金策をたて、そうして2016年が終わった。
A.B.C-Zのコンサートは全部で6公演。舞台はその倍以上あった。
2016年の半ば頃から、少しずつ、楽しいの中に疲れたが混じってきて。年末にかけて仕事が忙しくなって、オタク事以外でも疲れていた。
一生懸命働いても、余裕は出来ない。常に次の振込のことを考えている。
会報も雑誌も読めてない、出演番組は録画予約して暫く経ってからやっとみる、という始末。
オタクとしての自分を見て、そうじゃない自分が「本当にこれで良いのかな、このままで良いのかな?」って思い始めた。
オタクなんて大体お金がないものだと思うけど、本当に色々我慢していて、それで良いのかな?って思うことがとにかく多くなった。
多分、わたしの場合は「応援の仕方が身の丈に合ってなかった」んだと思う。
お金さえあれば毎日でも好きなアイドルを観に行ける、その環境に目が眩んでいたというか、他の事が目に入らないくらい観に行くことだけに夢中だった。
でも、二十代も半ばを過ぎて、大した貯金もなくて、自分にかけるお金はガンガン削ってて、普段はA.B.C-Zを見ている時以外ずっとお金をどうしようか考えている、という生活を約一年間していて、単純に滅茶苦茶疲労してしまったんである。
今までの応援ペースを簡単に見失って、テンポ感も狂って、金銭感覚も狂ってた。
もちろん観たいから行っていたんだけど、多ステをする事が当たり前だと何故か思ってしまっていた。
行ったどの現場にも後悔はないけど、これから先も同じようにすることは不可能なんだなと自分の疲れ具合からわかった次第です。
まあーーーーとにかく、お金がない!
お金がないと、なんとなく余裕もなくて、欲しいなぁって思ったものも我慢しなきゃいけないことの方が多くなって。
自分のペースってどんなだったかな?って思い出せなくなるところだった。
- リリースされたものは「欲しい!」と思う数を買うこと。
- 無理をして「多めに買おう!」と思わないこと。
- 何よりそのリリースされるものを楽しみに思えるように。
- この先も、多分そんなにすぐに変わるわけじゃないから。
- 舞台がある時は、どれだけ観たいかをあらかじめ予定を立てて、無理してまで日数を増やさないこと。
- 自担である五関さんをやっぱり一番に力を入れて応援したいから、ある程度他を抑える努力をすること。
- 観ることができる機会を、大事にすること。
- コンサートは、一番好きな現場だから出来る限り行きたい!
- でも、無茶な遠征を詰め込んだりしないこと。
- グッズは、使えるものだけを考えて買うこと。
- 雑誌は気に入ったビジュアル・テーマ・テキストがあるものだけ購入すること。でも、基本的には買わないスタンスでいくこと。
もう一度、楽しいと思いながらジャニオタをやりたいから。
周りとかと比べず、自分の身の丈にあった応援をしていきたいな。
これは余談だけど、1月の中旬、中学生の頃からずーっと一番好きなバンド、アジカンのライブに行きました。
去年も一昨年も、金欠だからいくのを諦めたことを後悔していて。一回でもいけばよかった、って後から何度も思った。
ジャニーズだけに絞って必死になって、こういう他に好きなものを疎かにしていたらダメだなーと思い。
武道館公演の、たった一回だけだったけれど本当に行って良かった!って感じたから。これからは、そうやって他も色々と我慢しないでやりたい、やれるようにしたい!
わたしは年の割には稼いでないから、周りと比べたらお金をかけられないダメな方のオタクなのかもしれないけど、自分のペースで、身の丈にあった、無理のないオタクになろうと思います。
めちゃくちゃ頑張ってチケット取りや遠征に力を入れた五関さんの出演舞台、シェイクスピア物語を全て観終わったら暫く燃え尽きてしまいそうだから、reboot!!!のリリースまで少しずつ気持ちをもちなおせたらいいなーと思う次第です。